2017/06/01

日本マス・コミュニケーション学会(2017年度春季)の研究発表論文(予稿)

日本マス・コミュニケーション学会(2017年度春季研究発表会・新潟大学)で発表を行います。表題は「ウェブ上の情報環境とコミュニケーションの変化がもたらすメディア・リテラシー上の諸問題に関する研究」です。内容は、情報環境論として先々の書籍化を予定している内容の「認識の枠組み」と問題意識の所在について論じたものです。以前に「新潮45」に発表したIT系の論考と結び付いた論旨です。

ウェブ上の情報環境とコミュニケーションの変化がもたらすメ ディア・リテラシー上の諸問題に関する研究 A Comparative Analysis of Problems on Media Literacy that ICT Brings to 酒井信

要旨……本研究ではウェブ上の情報環境とコミュニケーションの変化がもたらすメディア・リテラ シー上の諸問題について、Lawrence Lessigが『CODE 2.0』で提示した理論的枠組みを参考にして、 以下の4つのレベルに区分して考察することを目的とした。私はウェブ上にコミュニケーション空 間が拡大した現代社会は、以下の4つのレベルで規制を必要とする問題を抱えていると考える。1 「情報のパーソナル化がもたらす諸問題」(個人レベルの問題)、2「ソーシャル・メディア上の 過剰結合がもたらす諸問題」(共同体レベルの問題)、3「プラットフォームの寡占化がもたらす 諸問題」(市場レベルの問題)、4「検閲の技術的な向上がもたらす諸問題」(国家レベルの問 題)本研究では1〜4のレベル毎にメディア・リテラシー上の諸問題を区分けして考えることが重 要であると考え、各レベル毎に生じてきた具体的な問題から演繹される規制のあり方について検討 することが、ウェブ上のメディア環境を豊かにする上で重要であると結論付けた。
キーワード 情報社会論, 社会思想, Media Studies

研究発表論文(予稿)の全文(PDFファイル・4頁)
http://mass-ronbun.up.seesaa.net/image/2017spring_D2_Sakai.pdf