2015/08/19

「新潮45」:産業革命遺産の国際比較

新潮社が発行するジャーナリズム誌「新潮45」の9月号に「世界遺産はかくも政治的なものである」という論文を寄稿しました。ここ最近、力を注いできた論考で、10ページの分量が掲載されていますので、読み応えがあるかと思います。お時間のある折にでも、ぜひご一読下さい。





内容は7月に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」について、イギリスのリヴァプールやマンチェスター、ドイツのルール地方の産業遺産の展示方法を参照しながら、近代の産業遺産が持つ政治性と、歴史表象のあり方について分析したものです。祖父が働いていた三菱長崎造船所も含めて、故郷の長崎の施設が多くリストに入っていたので、このテーマの原稿はいいタイミングで活字にしたいと、前々から強く思っていました。
取材したときの写真も白黒ですが5枚ほど掲載されています。論壇誌に原稿を書いて10年以上が経ちますが、自分で撮った写真が掲載されたのは初めてです。一眼レフで撮った写真に混じって、携帯で何となく撮った写真も掲載されていますが、最近の携帯は画質がいいのと、誌面が白黒なので違いが全く分かりません(笑)
敗戦から70年ということもあって、論壇誌、ジャーナリズム誌で様々な特集が組まれています。「新潮45」も創刊400号記念特大号で特集など誌面に力を入れていますので、他の記事と合わせまして、お時間のある折にでも、ぜひご一読下さい。